2017年2月6日月曜日

「口腔細菌管理の意義」セミナーに参加

学際企画主催

「地域包括ケアシステム構築における口腔細菌管理の意義」

花田信弘 先生

(鶴見大学歯学部 探索歯学講座 教授)

 

上記セミナーに参加してきました。

内容


歯周病は循環器疾患の前兆である

病気の原因は3つの慢性炎症

① う蝕、むし歯

② 腸管の炎症

③ 内臓脂肪

これらの慢性炎症によってDNAメチル化が加速する

DNAメチル化が進行すると

癌抑制遺伝子が異常になり働かなくなる

結果として癌の要因となる

また慢性炎症を放置すると認知症になる

喫煙もDNAメチル化がおこる

 

生活習慣病は、食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒、歯の健康が

その発症に・進行に関与する疾患群である

 

「心冠状動脈狭窄部位血管内壁プラークから歯周病原細菌の検出」

Ishihara L et al:J clin Microbiol 42:1313-1315,2004

「歯周病原細菌は実験動物で動脈硬化を起こす」

lalla E et al: Arterioscler Thromb Vasc Biol 23:1405-1411,2003

 

病気を発症させない方法は、常在細菌叢の管理

口内フローラと腸内フローラ

 

「メタボの人は咀嚼力が弱い」 新潟大学歯学部小野高裕教授

 

「歯がないと不足する栄養素」 British National Dietand Nutrion Survey

非でんぷん多糖、タンパク質、カルシウム、非ヘム鉄、ナイアシン、

ビタミンCと野菜や果糖および乳糖の1日摂取量は、無歯顎者において有意に低かった

Sheiham A,Steele J. Public Health Nutr.2001;4(3):797-803.

 

「口腔ケアによる誤嚥性肺炎予防」

米山武義、ほか:要介護高齢者に対する口腔衛生の誤嚥性肺炎予防効果に関する研究:日本歯科医学会誌,20:58-68,2001

「口腔ケアによるインフルエンザ予防」

阿部修、石原和幸、奥田克爾、米山武義 日歯医学会誌:25,27-33,2006

 

野菜食+肉食(魚も可)のバランスよく摂取することが大事

野菜食は腸内細菌のエサ、健全化するためで

食物繊維をたくさん含む食事は口腔内、腸内細菌に良い

肉食は必須アミノ酸、自分の栄養となる

 

花田信弘教授に最新の医学ならびに歯学の知識を学ぶことができましたので

今後の臨床ならびに栄養指導に生かしていきたいと思います。

 

福岡県柳川市の石井歯科医院


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